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20代もそろそろ後半にさしかかったある年の暮れ、白玉は新卒で入って3年勤めた最初の会社を辞めました。全く知らない業界に「こわいもの見たさ」だけで飛び込んだけど、やはり本筋で自分の適性と合わない部分があったようで・・・コンピュータプログラマやエンジニアとしては挫折したけど、電話でのユーザサポートとかマニュアル作りは面白かったので、在職中に電話交換手の学校に通って資格を取り、会社の寮から徒歩10分のところに下宿を見つけて引越しを済ませ、年明けから電話オペレーターとして別の会社に入る内定も取りつけて、満を持して辞表を出したわけです。 そして一ヶ月の無職生活へ。久しぶりの自由時間を無駄にすまいと自動車教習所へ毎日通い、明日はついに仮免試験!ってところまでこぎつけました。おりしもその日はクリスマスイブ。その年は彼氏はいたけど当日都合がつかず、ひとりで下宿(大家さんが階下に住んでる一軒家)の部屋でスパゲッティなどこしらえて、静かに夕食タイムを楽しんでおりました。 ところが半分も食べないうちに、急に、おなかが、痛いっっっ!。う、そんなに変な料理だったかな?とトイレに駆け込むも何も出ず、下痢じゃなけりゃ何だろう?と考える間もなく、右の横っ腹が痛くてテーブルにも戻れない状態に(-~-;)おなかを押さえ、やっとのことで階下の大家さんに電話をかけて「ず、ずびばせん〜〜!救急車呼んでくださいっ〜!」 救急車のお世話になったのはこの時が生まれて初めて。大家さんに続いて駆け込んできた救急隊員に「とにかく車の方へ」と言われ、「は、はい(いててて;)」と答えはしたものの、外の道路が急な坂道なため救急車は横付けされておらず、下宿の外階段→大家さんの庭→門へと登る数段の石段→坂道を1ブロック下った救急車のところまで、救急隊員に抱えられて自分で歩くはめに。といってもこのころには痛みで意識もおぼろげ状態。あとで知ったら徒歩10分もかからない、線路向こうの医院にかつぎこまれるまで、果てしない時間が過ぎたように感じました。っつうぅ〜〜(-~-;)。 次に気がついた時は診察台の上。お医者さまが白玉を診て「盲腸ですね。明日手術しますから。」と型通りのセリフを告げました。白玉も「あ、そうですか、よろしくお願いいたします〜」と型通りの返事をしたのですが、その直後のドクターの言葉に身が凍りそうになりました。「そうそう、あなた保険証は?」 はっ!しまった!たかだか1ヶ月の無職状態だから、国民健康保険に切り替えるのを忘れてた!前の会社の保険はすでに資格を失っているし、新しい会社の保険証ももちろんまだもらってない。ということは・・・「えっと、ちょうど今は無保険なんです〜(とだんだん声が小さくなる) 」するとドクター、「あ、そおですか・・・保険無いんですね?じゃあ保証金として、即金で50万ほどいただきますが。」え〜〜〜!!!そんなお金手元に無いよ〜〜!それにそれより、この痛いのを何とかして〜〜〜〜っ!! (「盲腸騒動(後編)」につづく) |
